Minix/X68k 基本セットのインストール手順

更新日 1998/2/20:boot ディスクイメージを入れ替え、 ついでに書きかえた。ちゃんと検証していないので、 意を汲んで読んで下さい m(__)m

  1. 必要なディスクを用意する。
    1. boot, root, usr1, usr2 の各ディスクイメージを入手する。 Cコンパイラもあった方が遊べるでしょう。
    2. ハードディスク管理コマンドのマニュアル も入手する。作業中に見るので、できれば印刷しておくと良いでしょう。
    3. 各ディスクイメージ 2HC フォーマット(IBM1200KB 2HD)の フロッピディスクに書き込む。
      • フォーマットには Human68k v3.xx の FORMAT.X または、 9SCDRV などの各種フリーソフトウェアを使う。
      • フロッピディスクへの書き込みには FDBWR.Xなどを使う。
        Human68k> FDBWR.X -d0 -l512 -n2400 < boot.fd

  2. フロッピディスクから Minix を起動する。
    1. X68k のドライブ0に、先ほど作成した boot ディスクを入れ、起動する。
    2. 「root ディスクを入れろ」とか表示されるので、ドライブ0に先ほど 作成した root ディスクを入れ、リターンキーを押す。
    3. 「/usr ディスクを入れろ」とか表示されるので、ドライブ0に先ほど 作成した usr1 ディスクを入れ、リターンキーを押す。
    4. スーパーユーザでログインする。
      login:root
      password:Geheim
    5. 遊ぶ。
      FD から起動した状態ではルートファイルシステムは RAM DISK 上にあるので、/usr 以下のファイルを壊さない限り、困ったことには ならないだろう。逆に、各種設定は root ディスクを手動で mount して 書き込まない限り、リセットすると失われてしまう。
    6. 飽きたら次に進む。システムを終了する時は logout して
      login:sync
      login:shutdown
      で OK。

  3. ハードディスクにインストールする。
    注意:ここから下はかなりいい加減です (^^;;;
    1. ハードディスクが認識されていることを確認する。
      SCSI ハードディスクは xscsi、 SASI ハードディスクは xdisk を使うとパーティション情報を確認できるはず。 エラーが出る場合は何か問題がある (解決しない場合は環境と症状を知らせて下さい m(__)m)。
      (例)SCSI ID=0 のハードディスクを見る場合
      # xscsi -l 0
    2. ブート・root・usr の各パーティションを確保する。
      xscsi または xdisk を使って パーティションを確保する。
      (例)SCSI ID=0 に最初のパーティションを 1024KB で確保する場合
      # xscsi -a 1 1024
      root と usr は同じパーティションでも構わない。 また、ブート用のパーティションは2つ以上用意すると後で便利。 ちなみに、64MB を超える大きさのパーティションは使えない ので注意 (;_;)
    3. 各パーティションを示すデバイスファイルを作成する。
      (例)SCSI ID=0 の先頭パーティション(partition No.=1)を示す デバイスファイルを作る場合
      # mknod /mnt/dev/sd10 b 7 1 0
      # chown root /dev/sd01
      # chmod 600 /dev/sd01
      その他の場合は、/dev/Makedev を参考に mknod する。
    4. mkfsで root ファイルシステムを作成、root フロッピから ファイルをコピーする。
      (例)/dev/sd03 を root ファイルシステムにする場合
      # mkfs /dev/sd03 1024 ※1024KB == partition size
      # mkdir /mnt
      # mkdir /mnt2
      # mount /dev/fd0 /mnt ※ドライブ0に root ディスク
      # mount /dev/sd03 /mnt2
      # cpdir -msv /mnt /mnt2
      # sync
      # umount /dev/sd03
      # umount /dev/fd0
    5. 同様に usr ファイルシステムをハードディスク上に作成し、 usr1 ディスクをコピーする。必要なら usr2 ディスクの内容もコピーする。
    6. パーティション構成に合った ブートイメージを入手する
      すみません、HDD 用のブートイメージはまだ置いていません (;_;)ソースプログラム からコンパイルして下さい。 10MHz 機なら 30 分か 40 分程度でコンパイルできます。 松田さんのまとめた インストール手順が参考になります。
    7. ブートイメージをハードディスクに書き込む。
      (例)/dev/sd01 を起動パーティションにする場合
      # xscsi -b 0/1 /tmp/minix_sd
    8. ハードディスク上の /etc/rc を編集し、mount が 正しく行われるようにする。
      (例)root=/dev/sd03 の場合
      # mount /dev/sd03 /mnt
      # elvis /mnt/etc/rc ※elvis は vi クローンのエディタ
      →「mount /dev/fd1 /usr」を 「mount /dev/sd03 /usr」などに書き換える。
    9. 再起動して確認、遊ぶ。
    もっと詳しい手順は 松田さんのページをどうぞ (^^;


o Minix/X68k 基本セットのページ
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http://www.ai.is.uec.ac.jp/~kat/minix/kitInst.html